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かずくん日記

脊髄性筋萎縮症(SMA)1型の息子との生活や介護の記録をつづっていこうと思います。

Spinal Muscular Atrophy - Disease Mechanisms and Therapy: Chapter 11, 17, 18

仕事を再開したため読書ペースがすっかり落ちてしまいましたが、ほそぼそと(若干斜め読みモードですが)読み続けています。今回はいくつかの章のメモをまとめてポストします。

Chapter 11 Temporal Requirements for the Survival Motor Neuron Protein

この章の執筆者は、以前こちらで紹介した論文の執筆者と同じ方々で、ほぼ類似の内容でした。ただいくつか新しい話がありました。

必要なSMNタンパク質の量は成長段階によって異なり、実験に用いたマウスでは、生後20日ころには必要量はだいぶ減るようです。(これがヒトで考えた場合に何日/何歳になるかは不明)。早い段階からヌシネルセン等の治療を始めると効果が出やすいようですが、身体が必要としている時に十分なSMNタンパク質を供給するから効果がある、という理由もあるのかもしれませんね。

交通事故等やケガなどで、運動ニューロンが損傷した場合も、その直後にも修復のために一時的にSMNタンパク質の必要量が増すみたいです。

Chapter 17 Small Molecule Approaches To Upregulate SMN Expression

小分子(Small Molecule)をターゲットにした治療薬の研究についていくつか紹介されていました。Small Molecule系は、いまはRocheのRG7916が一番の有望株なんでしょうか。RG7916というと、もともと研究していたRG7800の代替として研究が進んでいるらしく、その辺の経緯が記された論文がPubMedにあがっていました。
www.ncbi.nlm.nih.gov
ただし、残念ながら本文は有料のため閲覧できず。

Chapter 18 Antisense-Oligonucleotide Modulation of SMN2 Pre-mRNA SPlicing

この章はASOドラッグのアプローチの説明ですが、ほぼヌシネルセン開発の歴史になってました。候補物質を見つけるために、500以上の物質をスクリーニングしたそうです。この本の執筆時点では、まだPhase 3の治験の真っ最中だったようです。